ギャバの抗ストレス作用による免疫力の低下抑制効果

ストレスがかかると、通常、免疫力(*1)が低下します。そして、こういった状況のときには、生体の防御機能をもつ免疫成分の一つ、血中免疫グロブリンIgGの濃度が下がることが明らかになっています(*2)。

ストレス状態にあるとき、ギャバ摂取が免疫力にどのように作用するかを観察しました。

*1 自然治癒力のこと。病気やケガを自分で治そうとする力
*2 ストレス→免疫力低下→血中免疫グロブリンIgGの濃度低下

方法

ギャバ(*3)を与えたラットのグループ、水を与えたラットのグループを、水に浸たして行動を制限し、4時間後に免疫グロブリンIgGの濃度を測定。水に浸していないときの濃度と比較しました。

*3投与したギャバの量は、体重1kgにつき200mg

結果

ストレスをかけていないとき(Control)の血中免疫グロブリンIgG濃度を100%とすると、各群で下記のような変化がありました。

水を与えたラットグループ:濃度は60%程度に低下。

ギャバを与えたグループ:濃度は80%程度の低下にとどまった。

この実験で、ギャバ摂取時には、ストレス状況下においても、免疫力があまり下がっていないということがわかります。

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