GABAが持久運動能力を向上させる効果があることが初めて発表されました

2019年5月14日

2019年3月24日から27日に東京農業大学で開催された日本農芸化学会2019年度大会にて、GABAが持久運動能力を向上させる効果があることが初めて発表されました。
本研究ではGABAの持久運動能力への効果を検証するために、この研究ではマウスを4つのグループ:①通常餌を摂取するグループ、②GABA混合餌※1を摂取するグループ、③通常餌を摂取しトレーニングを行うグループ、④GABA混合餌を摂取しトレーニングを行うグループに分けました。トレーニングはトレッドミル走行運動を週三回行い、試験開始時、2週間後、4週間後のトレッドミルにおける走行限界時間※2を測定しました。
その結果、トレーニングを行ったマウスの走行限界時間はトレーニングをしていないマウスと比べ有意に増加※3しました。さらに、同じトレーニング条件下において、GABAを摂取したマウスでは通常餌を摂取したマウスに比べ、走行限界時間が有意に増加しました。本報告においてGABAにはトレーニングの効果を増強し、持久運動能力を向上させる効果があることが明らかになりました。

※1 通常餌にGABAを0.1%の割合で混合した餌
※2 疲労困憊して走れなくなるまでの時間
※3 偶然起こったことではなく統計学上意味のある増加

図 同トレーニング条件下における走行限界時間の増加量

図 同トレーニング条件下における走行限界時間の増加量

 

写真 トレッドミル走行運動の様子

写真 トレッドミル走行運動の様子